一般社団法人北海道ハイヤー協会(札幌市中央区、会長:今井 一彦)、北海道虻田郡倶知安町(町長:文字 一志)、北海道虻田郡ニセコ町(町長:片山 健也)、GO株式会社(東京都港区、代表取締役社長:中島 宏)は、倶知安町・ニセコ町(以下、ニセコエリア)における冬季期間のオーバーツーリズムによる交通課題解決の一手として『ニセコモデル』を立ち上げ、2023年12月11日(月)から2024年3月19日(火)までの活動を終了しました。ニセコエリアへ合計8社・車両11台・タクシー乗務員25名を3ヶ月間派遣した結果、合計20,000件以上の乗車を実現し、好評のうち今季活動を終了しました。
|1日平均200件、合計20,000件以上の乗車を実現、最高記録は2月21日(水)の301件
『ニセコモデル』はニセコエリア限定でタクシーの営業区域外旅客運送と遠隔点呼の仕組みを活用し、札幌・東京のタクシー事業者から合計8社・車両11台・タクシー乗務員25名の応援隊派遣を行い、ニセコエリア内の発着となるタクシーアプリ『GO』からの注文のみで営業を実施しました。2023年12月11日(月)から2024年3月19日(火)まで、1日平均200件以上、合計20,000件以上のご乗車をいただきました。特に需要が集中したのは年末年始と旧正月の時期で、2月21日(水)には1日に300件超の乗車数を記録しました。お客様のリピート率も高く、8割がリピーターであるほか、約9割がインバウンドのお客様という結果となりました。インバウンドは合計51の国と地域の方にご利用いただきました。
一般社団法人北海道ハイヤー協会 会長 今井 一彦氏 コメント
「当協会からは、車両数9両乗務員20名を、また、全国ハイヤー・タクシー連合会からは2両5名の応援をいただき、全国でも例のない『ニセコモデル』への対応をさせていただきました。当初、豪雪地帯でもあり、不安を抱えながらのスタートではありましたが、倶知安町・ニセコ町・GO株式会社並びに地元タクシー事業者と連携を図り、お客様から大変好評を得て今季は終了ということになりました。関係の皆様には深く感謝申し上げます。
また、派遣に同意していただいた事業者、頑張っていただきました乗務員に対し、心から厚くお礼を申し上げますとともに感謝の意を述べさせていただきます。
来期につきましては、今季の検証を行い、少しでもステップアップできるよう努力してまいります。」
倶知安町 町長 文字 一志氏 コメント
「全国的にも注目を集めました『ニセコモデル』の取組は、検討から実施まで期間が短い中で進められましたが、ニセコエリアで抱えていた課題解決につなげることができました。これまでご尽力いただきました関係各位の皆様に感謝申し上げます。『ニセコモデル』の取組は、タクシー需要の季節変動に対応できる新たな仕組みであり、他の地域にも応用できるモデルケースとして高い評価をいただけるものと確信しております。次年度は今シーズンの結果を十分に分析して、よりいっそう観光客にも地域住民にも喜ばれる仕組みとなるよう、関係各位協力のもとでさらに発展させたいと思います。」
ニセコ町 町長 片山 健也氏 コメント
「これまでニセコエリアでの大きな社会課題であった冬季観光シーズン中のラストワンマイルの移動困難を解消するということで、『ニセコモデル』事業が果たした貢献はとても大きなものと考えています。この成功は、町民や観光客の声に真撃に耳を傾けてくださった、北海道ハイヤー協会、倶知安町、GO株式会社、北海道、国土交通省、全国ハイヤー・タクシー連合会、倶知安観光協会、倶知安商工会議所、ニセコリゾート観光協会、ニセコ町商工会、ニセコプロモーションボード、ニセコエリア事業者・関係者のご協力、ご尽力の賜物であり、心から感謝申しあげます。この成功事例を次年度にもしっかりと繋げていきたいと思います。」
GO株式会社 代表取締役社長 中島 宏氏 コメント
「全20,000以上の乗車と、想定以上の結果と高評価をユーザーの皆様および街の方々からいただくことができ、大変ありがたく思います。『ニセコモデル』の成功を信じて協力してくださった事業者様・乗務員様、宿舎のご提供など多くのサポートをしてくださった街の皆様一人ひとりに大変感謝しています。来季はもちろん、閑散期のニセコエリアの交通課題解決の一助となるべく、引き続き尽力することはもちろん、日本全国の他観光地での展開など、ラストワンマイルの移動をサポートする取り組みを当社としてしっかりと取り組んでいきたいと思います。」
|来季繁忙期のみならず閑散期の交通課題解決に向けて引き続き協議を実施
本実証実験の結果を踏まえ、『ニセコモデル』の来季稼働の計画を行うことはもとより、さらなる足元の課題解決を行うための策を各所協力のもと検討してまいります。具体的には『ニセコモデル』の継続の他、タクシーアプリ導入による地元タクシー事業者車両の有効活用、相乗りタクシーによる輸送の効率化、自家用車活用事業による担い手確保など、様々な可能性を踏まえ、議論を進めてまいります。なお、『ニセコモデル』の結果については、地元事業者様からも高く評価をいただき、倶知安町の株式会社アイビーエスリムジンは3月14日(木)から、Niseko International Transport株式会社では4月以降をめどに『GO』を開始いただく予定です。
|ニセコモデル実施概要
- 対応期間 : 2023年12月11日(月)より試運行、12月18日(月)から2024年3月19日(火)まで本運行
- 対応エリア : 倶知安町・ニセコ町・蘭越町の一部、乗車地・降車地の両方を対応エリア内で事前指定
- 対応言語 : 日本語・英語
- 対応機能 : タクシーアプリ『GO』即時注文のみ、事前予約不可
- 対応決済 : GO Pay決済(クレジットカード・d払い・PayPay)のみ、車内決済不可
- 料金設定 : 通常運賃に加えアプリ手配料900円、通常運賃には冬季割増が有、迎車料金は無
※ 本実証アプリ手配料は派遣乗務員宿泊費など各種経費に充てています。
ニセコエリア以外のアプリ手配料は一律100円、詳細はこちら。 - 対応車両 : プリウスα3台・フリード4WD1台・NV2001台・シエンタ2台・アルファード3台・ノア1台
合計11台 ※一部車両はルーフキャリア付き
【それぞれの役割】
-北海道ハイヤー協会:運輸局や全国ハイヤー・タクシー連合会への要請・全体スキーム構築
-倶知安町・ニセコ町:乗務員宿舎や地元タクシー事業者への営業手当提供
-倶知安観光協会・倶知安商工会議所・ニセコリゾート観光協会・ニセコ町商工会・ニセコプロモーションボード:
交通拠点や店舗などでのインバウンドマーケ協力・乗務員の待機所提供など
-応援隊参画事業者:ニセコエリアへの車両と乗務員派遣・運行管理
-地元タクシー事業者:緊急時の初動対応・地元住民の需要対応
-GO株式会社:システム提供とスキーム構築
【車両・乗務員の応援隊派遣参画事業者】※50音順
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